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『何者』 演技をすること。偽ること。

傷つきたくないという一心ですべての登場人物が何らか自分を偽っている。登場人物の誰もが何者かになりたいともがきながら、必死で現実と戦っている。でも、どこかで自分を偽っている。自分の感情を。自分の本当の姿を。それが就活という舞台に立たされて、露わになっていくさまが滑稽でもあり、でも観客は誰かに感情移入し、自分を見ているような感覚に陥るのです。だからこそ。見ていて痛い!
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『モヒカン故郷に帰る』これぞ沖田修一ワールド

「作品世界にどっぷりはまる」ことができれば面白く見られる作品だと思います。逆に世界観が合わない人にとっては退屈なギャグ映画と捉えられて終わりかもしれません。沖田修一ワールドと表現されることが多いのは、それだけ変わった映画を撮る監督だからでしょう(褒め言葉)。基本ゆるい登場人物、テキトーな人間やいい加減な言動が連発することで作品世界に独特のゆるーい雰囲気を付け足し続けていくような、延長しようと思えばこのまま4時間コースの映画にもできる雰囲気のある映画が多いです。つまり、沖田修一監督の映画では、終わりも始まりものんびりとはじまり、ぼんやりと終わる。それでいてなにか心に残ったり、セリフをふと思い出したり。そんな映画体験ができるので好きです。あまり他所では見ないような映画ですよね。作家性としてはかなりのアドバンテージかと。
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『22年目の告白-私が殺人犯です-』二転三転の小気味よさ

脚本が良く出来てると思いました。実はこの作品は韓国映画のリメイクなのですが、日本でのリメイクにあたり、大幅なアレンジと映画としてのテイストの変更を行っているようです。本作は2012年公開の韓国映画『殺人の告白』のリメイクです。『殺人の告白』の方は未見なのですが、予告を見る限りだと本作のような社会派サスペンスと言うよりもどちらかというとアクションとバイオレンス系の映画となっているようです。日本でリメイクするに当たり社会派サスペンスにテイストのアレンジがあったようです。また、日本の法律制度の改正(時効の撤廃)の観点からシナリオと結末も多少変化しているようです。日本の法制度の改正で、時効がなくなったこと。
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『甲鉄城のカバネリ 海門決戦』映像美。です

劇場版というだけあって映像が綺麗です。アニメもしっかり動く、動く。アクションシーンの見ごたえはたっぷりです。アニメ版のカバネリにあった重厚感、機械感は本作にもきっちり反映されています。カバネリの良さはひとえにこの「機械がずっしり動いている感じ」「鉄の塊が重厚感を持って動く」という部分にあると思っています。今作でもその全力の重み描写といいますか、蒸気機関やダクトやホースで繋がれた重たい感じの重機械群がゴリゴリと動いている感じを堪能できて、非常に満足できました。アニメで描かれる蒸気機関などが重厚感を持って動き回るさまってのはどうしてこう熱い感じになるんでしょうかね。甲鉄城も蒸気機関車でできていて、機関士の侑那
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『青天の霹靂』 掘り出し物みつけた

シンプルでわかりやすい。だからこそ胸に迫るものがありました。ラストの夕焼けの河原のシーンはこの美しい夕焼けは偶然を利用したのか?タイミング待ってたのか?非常に気に
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『KAZUYA 世界一売れないミュージシャン』ながら観でOK

月収三万円で暮らせるわけもなく、女の家に居候してヒモのような生活を続けるKAZUYA。世間一般から見たら紛れもないクズです。50代を過ぎた今も昔のバンドPHOOLの曲や、オリジナル曲を札幌市内のライブハウスなどを巡って歌っている。正直、儲かる訳ありません。それで暮らしていけるわけありません。それでも就職しないのか?という問いにこう答えます。『面接とか怖いしなあ。緊張すんじゃん、そういうの。』
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『打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?』

今作のファンタジーな要素をだらだらした演出と見るか、ファンタジーな内容を素直に受け入れられるかで大いに評価が分かれそうです。たとえば電車内で突然「瑠璃色の地球」を歌い出すシーンとか、そのすぐあとに二人だけのファンタジー世界に突入する場面とか。こういったシーンや、終盤、二人だけの世界に迷い込んで、灯台のライト
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『勝手にふるえてろ』原作小説もオススメ!

原作既読だったのですが、原作を読んでいないと理解しづらいシーンも多く、原作を読むとより理解しやすい映画だと思いました。基本的には原作小説に忠実で、原作を大きくは崩さぬまま映画化されています。原作とは大きく違う点は、物語の前半では隣の住人や駅の改札の駅員、釣りのおっちゃん、バスでいつも隣になるおばさん、カフェのお人形さんのようなウェイトレスなどと弾丸のように会話をするシーン松岡美優がかわいい。それだけで最後まで突っ走って見られるくらい。松岡美優を堪能できる作品です。
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『新聞記者』 官民癒着のマスコミ操作

現実に日本で行われているマスコミ操作が顕になる衝撃的な映画でした。日本は本当に民主主義国家か?この作品を見て思ったことは、日本は本当に民主主義国家なのか?ということ。作中のセリフでもそんなような言葉が出てきました。「民衆が民主主義だと思っていればそれでいい、本当はどうなのかとかそんなことは国の運営には関係ない。」というニュアンスのセリフだったと記憶しています。世界の報道の自由度ランキングで71位(2022現在)の日本。
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『三度目の殺人』三度目に殺されたのは誰?

『三度目の殺人』を見ました。是枝裕和監督作品とは思えぬ、監督の作品の中でも異色作でした。ある程度のネタバレとともに以下感想書いてみます。 『三度目の殺人』 勝つことを第一目標に掲げる弁護士の重盛(福山雅治)は、殺人の前科があ.....
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