コメディ

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『モヒカン故郷に帰る』これぞ沖田修一ワールド

「作品世界にどっぷりはまる」ことができれば面白く見られる作品だと思います。逆に世界観が合わない人にとっては退屈なギャグ映画と捉えられて終わりかもしれません。沖田修一ワールドと表現されることが多いのは、それだけ変わった映画を撮る監督だからでしょう(褒め言葉)。基本ゆるい登場人物、テキトーな人間やいい加減な言動が連発することで作品世界に独特のゆるーい雰囲気を付け足し続けていくような、延長しようと思えばこのまま4時間コースの映画にもできる雰囲気のある映画が多いです。つまり、沖田修一監督の映画では、終わりも始まりものんびりとはじまり、ぼんやりと終わる。それでいてなにか心に残ったり、セリフをふと思い出したり。そんな映画体験ができるので好きです。あまり他所では見ないような映画ですよね。作家性としてはかなりのアドバンテージかと。
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『ミッドナイト・イン・パリ』昔のパリもきっとこんな感じ

もしもこの偉人たちと食事できたら。すこしでも話ができたら。そんな夢や希望を叶えてくれる映画です。ゼルダ・フィッツジェラルドとスコット・フィッツジェラルドの関係性なんて、「こんな感じだったんだろうなあ」をもろにやってくれています。清々しいくらいに「きっとこんな感じだった偉人たち」が大勢出てきて、知ってる偉人が出てくるたびに「おおっ」と謎の興奮があります。
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『ゲット・アウト』あなたも私もこれに囚われている

白人と黒人のアメリカ社会におけるどうしても埋められない溝がテーマです。逆差別。被差別へのアンチテーゼ。アメリカでは黒人は道を歩いているだけで逮捕されてしまう。それが普通。本作でも別に運転していたわけじゃないのに免許証を確認させられたりしています。「黒人というだけでなんでこんなに差別されなきゃいけないんだ」そんな黒人の自らの不遇さ、アドバンテージを持つ側としての側面がラストで逆転する。そんな映画です。
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『ブルージャスミン』目的地はジャスミン

ブルージャスミンを見ました。この映画は見たときの状況やタイミングによって感想がいくらでも変わる映画だと感じました。切り取ろうと思えばいろんな切り口で切り取って見ることができますし、色んな角度から好きな登場人物に感情移入して楽しめる映画です。ジャスミンという未亡人のお話というよりはブルージャスミンという世界の中の箱庭を覗いているような気分で見ると、おそらく楽しめると思います。
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『ゴーストバスターズ アフターライフ』“Ghostbusters: Afterlife”

『ゴーストバスターズ アフターライフ』を見てきました。このサマービルでは奇妙な現象が30年間も続いている。それは地震。活断層もないのに原因不明の地震が毎日30年間も続いている。…ただ、この作品が最初のゴーストバスターズ体験だった人にはここの感動はあまりないと思うし、ああ前作に出てた人たちだな程度の流しだと思うので、この作品は前2作を見ているという前提で作られている作品だなあと感じましたね。
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