『新聞記者』 官民癒着のマスコミ操作

新聞記者映画

『新聞記者』

東都新聞の記者・吉岡(シム・ウンギョン)は、大学新設計画にまつわる極秘情報の匿名FAXを受け取り、調査を始める。日本人の父と韓国人の母を持ち、アメリカで育った吉岡はある思いから日本の新聞社に在職していた。かたや内閣情報調査室官僚の杉原(松坂桃李)は、国民に尽くすという信念と、現実の任務の間で葛藤する。

引用元 シネマトゥデイ

新聞記者を見てきました。現実に日本で行われているマスコミ操作が顕になる衝撃的な映画でした。

日本は本当に民主主義国家か?

この作品を見て思ったことは、日本は本当に民主主義国家なのか?ということ。作中のセリフでもそんなような言葉が出てきました。

「民衆が民主主義だと思っていればそれでいい、本当はどうなのかとかそんなことは国の運営には関係ない。」というニュアンスのセリフだったと記憶しています。

世界の報道の自由度ランキングで67位の日本。(参照:報道の自由度ランキング)

先進国として低すぎじゃない?と思ったのはきっと私だけではないはず。記者クラブという存在が問題視されていたようですが、それ以外にも日本の報道は規制と統制ばかりだと感じることは多々あります。

朝昼晩とやっているTVのニュースって、本当に大事なことはやりませんよね。どうでもいいニュースや政府の広報的なニュースばかりで日本政府にとって本当に都合の悪い事は絶対に報道されません。

ワイドショーも同様に、同じようなネタを延々繰り返してまるでこのニュースを丸暗記してくださいと言われているかのように感じることがあります。

そうやって日本の運営的に、もしくは誰かの利害のために、大事だとされるニュースばかりを垂れ流し、大事なことは裏でこっそり進んでいたりします。

それを暴くのがジャーナリズムのはずですが、報道の自由度ランキング67位の日本ではジャーナリズムはほとんど死んでるんじゃないのと思わされることのほうが多いような気がしてしまいます。

まるで日本は共産主義国家のようです。表向きは資本主義で民主主義国家ですが、日本国民も横に倣え。みんな一緒が一番大事な国民性ですし、「見えない共産主義」が根を張っているような気がしてしまいます。

どこまでジャーナリズムは生き残れるか

偉そうなことをさも知っているかのように書いてきましたが、時事問題に特別詳しいわけでも、興味関心があるわけでもなくて。ただ私が感じる日本の今の空気を文字にするとこうなってしまいます。

それでもやっぱり海外を見てみたりすると、日本は見えない共産主義に覆われているような気がして、それがこの国のジャーナリズムが死んでいく原因のひとつなのかななんて思ったりします。

今作では昨今マスコミを賑わせたモリカケ問題を思わせる(特に加計学園問題)政府の問題を追う新聞記者のシム・ウンギョン(役名:吉岡エリカ)がその問題に気づき、裏を取り、それを新聞記事にできるかどうかまでを追います。

新聞記者ってこうやって新聞記事を作ってるんだなと素朴に思ったり、一つの記事が出来上がるまでにかなり紆余曲折があるということを知れる作品ですが、私は好きになれませんでした。

映画的にそんなに好きになれなかったという意味です。割といびつな作品で、映画的な面白さがあるかと言われると答えに困る。そんな映画なのです。

ですが、見てよかったとはおもいました。その最大の理由は内閣情報調査室という存在を知れたということが大きいです。

内閣情報調査室とは

リクナビの企業情報欄には内閣情報調査室の事業内容が書かれています。

事業内容
・内閣の重要政策に関する情報の収集及び分析その他の調査に関する事務

・情報の収集、集約、分析、評価

・内閣総理大臣、内閣官房長官等に対する定例報告

・情報コミュニティ省庁との連絡、調整

・緊急事態発生時の初動対処

・情報収集衛星の開発、運用

・国際テロ情報集約室の活動

このように書かれていますが、内情は何をやっているのか政府関係者でも官僚の間でもよくわからない情報機関のようです。CIAやSISとの情報交換を行ったりもしているようで、内閣のインテリジェンス機関といえるもののようです。

ですが、映画内で描かれる実際の内閣情報調査室の仕事は、政権に都合の悪い記事のもみ消し、都合の悪い人間の身辺調査、都合の悪い人間の嵌め込み、公安と結託してマスコミへの情報のリークなどを行っている機関でした。

これが本当のことだとしたら恐ろしい組織です。そしておそらく本当なのでしょう。それが知れたのがこの映画を見ての最大の収穫でした。

シム・ウンギョンと松坂桃李の安定感 画面を揺らさないでくれ

ここからは映画自体の感想です。

シム・ウンギョンと松坂桃李は良かった。

まず第一にシム・ウンギョン。とても良かったです。ですが気になったのがシーンごとにスゴくきれいに見えるシーンと結構ブサイクに見えるシーンがあります。実際のシム・ウンギョンはかわいい方なので、これは撮り方の方に問題があるのではと少し思いました。

松坂桃李の嫁役の本田翼でさえふっつーの女子って感じで画面に出てきていて、本来の美しさが微塵も感じられなかったので、これは撮り方の問題なのかなと思いました。女性はもっと美しく撮るべき!(撮ってほしかった)と思ってしまいましたね。

それでもシム・ウンギョンの演技は良かったです。日本語セリフはこの映画が初ということらしいですが、それでもかなり演技は自然で悪戦苦闘する新聞記者を見事に演じられていました。シム・ウンギョンも良かったのですが、この映画で一番演技が良かったのは松坂桃李だったと思います。

映画は俳優如何によって大きく出来が変わってきてしまうのはよくあることですが、官僚役を松坂桃李にしたのは正解キャスティングだったと思います。

松坂桃李って、松坂桃李としての演技しかできない人というかなにをやっても松坂桃李になるタイプの俳優のような気がするのですが、その松坂桃李感が絶妙にマッチングしていたと思いました。

明るさの中になんだか常に疲れているような気だるい雰囲気が松坂桃李自体にあるような気がしていて、それがすごくよくはまっていたと思います。ラストシーンの絶望の表情、言葉にならない「ごめんね」を横断歩道の手前で立ち止まりつぶやくシーンは絶望のラストシーンではありました。

ですが、このまさにすべての感情が抜け落ちたかのような表情の松坂桃李を見たとき官僚役はこの人で大正解だったんだなあと感じました。

画面を揺らさないでください。

映画の前半、新聞デスクのシーンになると、延々画面をあえてブレさせる手法が使われていたのですが、ただ単に見にくいし画面に集中できないし、酔いそうになるしシンプルに最悪でした。

画面がゆらゆらと上下左右に振られてるのですが、旨いカメラマンが撮ったらそりゃあいい具合に画面の揺れも映画の良い味付けになるのでしょうが、この映画の振り方は最悪です。

もうとにかく振りすぎだし、ゆらゆら感がカクカクしていてぶっちゃけカメラマンが下手くそなんじゃないの?これは。と思ってしまいました。海外ドラマなんかで一気に役者に画面がフォーカスしたり手ブレっぽく画面が揺れる手法が流行っていた時期がありましたが、それと今作の画面の揺れは似て非なるものです。本当に全然画面に集中できなくて、いらん演出すんなよとしか思えませんでした。

映画のラストシーンで、松坂桃李が結局は権力に屈することになったことを悟るシム・ウンギョンですが、スマホを持ち振り上げる拳を降ろさずに戦い続けることがジャーナリズムなのでしょう。

あのラストシーンからシム・ウンギョンはあとどれだけ戦えるのか?これだけマスコミの透明性がない、報道に統制がなされた日本で、まだ戦い続ける新聞記者はどれだけいるのだろう?などを見終わったあと思いました。最近はネットにも本当のことが書かれていない、検索しても出てこないです。ネットに真実が書かれていた時代は当に終わってしまった。こんなご時世だからこそ、真実を追求するジャーナリズムを信じたいです。

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