『インサイド・ヘッド』自分の支配者は自分

insideout映画

『インサイド・ヘッド』

『インサイド・ヘッド』自分の中の自分

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『インサイド・ヘッド』

監督 ピート・ドクター
ロニー・デル・カルメン
脚本ピート・ドクター
メグ・レフォーブ
ジョシュ・クーリー
製作 ジョネス・リビラー
製作総指揮 ジョン・ラセター
アンドリュー・スタントン
出演者 エイミー・ポーラー
フィリス・スミス
リチャード・カインド
音楽 マイケル・ジアッキーノ
主題歌 DREAMS COME TRUE「愛しのライリー」(日本語版)
製作会社 ウォルト・ディズニー・ピクチャーズ
ピクサー・アニメーション・スタジオ
配給 ウォルト・ディズニー・スタジオ・モーション・ピクチャーズ

wikipediaより

インサイド・ヘッド』観ました。

劇場公開されたときにえらく感動した作品なのですが、見返してみてもほんと良く出来てるなあと思います。ピクサーすごい。ピート・ドクターすごい。いやーすごいです。

■『インサイド・ヘッド』 原題は「インサイドアウト」

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「インサイドアウト」とは裏返し、中から外へというもともとの意味もありますし、おそらくですが、英語圏には馴染みの深い「7つの習慣」という自己啓発書の概念にインサイドアウトというものがあり、おそらく意識されていると思います。

インサイド・アウトとは

インサイド・アウトとは、自分自身の内面(インサイド)、パラダイム、人格、動機などを最初に変え、それから、外側(アウト)、他人や環境を変えるということ。

つまり、自分の考えていること、自分の中から沸き起こること(この映画における5人の感情たちのこと)が外の世界を変えるという考え方、概念です。

他にもこの概念を端的に表した有名なフレーズとして

私たちは世界をあるがままに見ているのではなく、私たちのあるがままに世界を見ている

があります。

これは自分の世界は、今自分がとらえたいように捉えている世界を自分が見ているに過ぎないってことです。

少しむずかしい概念ですが、この映画ではしっかり描かれています。

まさにこの映画のタイトルと内容がぴったり合いますね。

頭の中には不快怒り恐怖喜び悲しみ、という大きな5つの感情が支配していて、それらが内側から外に向かって「感情表現」という形をとって、私達の欲求を表現しているわけです。

頭の中では、起きている間は思考の列車が絶えず行き来していて、その中心部には感情という名の司令塔があります。

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「インサイドアウト」の反対概念に「アウトサイドイン」というものがあります。

「アウトサイド・イン」とは

「アウトサイド・イン」とは、
周りの状況や環境に依存し、左右されている状態のことです。

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要するに、誰かのせいにしたり、周りのせいにしたり、環境のせいにしたり、自分以外のものに責任をなすりつける考え方(概念)です。

この思考法はすべての問題に対して自分以外のものすべてが(あらゆる結果の)原因だと考えます。

〈例〉
自分はそうしたくなかったんだけど周りがそうさせたから
本当は〇〇したかった。でも環境的にそうできなくて
今よりもう少し時間があれば〇〇してたのにな

などの発言は結局はすべて言い訳に過ぎないという主張です。

ここで映画の内容を振り返ってみましょう。

自分がもしも感情という司令塔の操り人形だとしたら、自分の中の5人の感情たちを自分がうまく手綱を握れたら、それこそが「インサイドアウト」の実現なのかもしれませんね。

■科学の授業にそのまま使える

脳科学の授業があるならこの映画をそのまま鑑賞するのがいいと思います。今現在わかっている最新の脳科学の知見を限りなくわかりやすくデフォルメしています。

何も知らずにそのままストーリーを追うだけでも楽しく、 脳科学について少しかじったことのある人なら別の楽しみ方ができる。

ザ・大人も子どもも楽しめる映画

ですね。

感情の列車が抽象概念のトンネルを通過するところや、長期記憶の貯蔵庫、潜在意識へ降りていくところ、トリプルデントのコマーシャルが突然リピート再生されるところ・・などは特に好きです。

更に言うと、この映画のストーリーを俯瞰してみてみると、このストーリー自体が

「少女が(11歳の子どもが)精神的に成長する過程」を科学的に追いかけている

という構造になっているが唸りますね

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・ビンボンはイマジナリーフレンドです。彼とはどこで出会ったのか
・ビンボンは、どこで、誰を救って、どこにいることを彼自身選択したのか
・ヨロコビがカナシミを認めたのはどの瞬間だったか
・なぜヨロコビとカナシミで旅をすることになったのか。きっかけはなんだったのか
・インサイドアウトというタイトルはアウトサイドインという概念と対を成している
・最初、ヨロコビはカナシミを嫌い、カナシミを排除しようとします。ラストでは彼ら二人の関係性はどうなったのか

本当によく練られています。きっと何度もストーリープロットは変更と改善が繰り返されたのでしょうね。ピクサーはプロットのブラッシュアップ感が毎回エグいですね。

だから子どもが何度観ても飽きない作品に仕上がるし、大人が観ても面白い作品になるのでしょうけど。

■感情のリーダーは誰?

いろいろな角度から何度も楽しめる多層的な作品ですが、今回二回目に観たときに感じたのは

「感情の主たる支配者は誰か」問題です。

わかりやすいのはパパとママの頭の中でして

ママの頭の中の指揮官は「カナシミ


パパ
の頭の中の指揮官は「ムカムカ

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です。

エンドロールでもいろいろな人間の、そして動物のインサイドヘッドが暴かれますが、(猫の頭の中は必見です)よく見るとそれぞれ感情の主たる支配者が異なっています。

この映画では人間の人格を形作るのは、大事な思い出がいくつかと、記憶の島がそれぞれ育っていくことでその人の個性が作られていくとされています。

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彼ら二人の過去は描かれませんが、もしも人間(人間の人格)が大事な記憶と記憶の島でできているとしたら、そして映画で描かれるように強烈な出来事によって島の崩壊の危機や、大事な記憶の流出、そしてそれらの再構築を繰り返しているとしたら

感情の主たる支配者は強烈な記憶や強烈な経験によって、突然主従関係や優劣が逆転してしまうこともありそうです。

それならば、

ママはいつからカナシミが主導権を握り


パパはいつからムカムカがリーダーとなったのでしょうか。 

映画には描かれませんが、そんなことを想像してみても面白いかもしれません。

そしてもう観たという方は

わたしの中の感情の支配者は今は誰だろうか?

なんてことを観た後に思い返してみても面白いのではないでしょうか。

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