2019-05

映画

『ミッドナイト・イン・パリ』昔のパリもきっとこんな感じ

もしもこの偉人たちと食事できたら。すこしでも話ができたら。そんな夢や希望を叶えてくれる映画です。ゼルダ・フィッツジェラルドとスコット・フィッツジェラルドの関係性なんて、「こんな感じだったんだろうなあ」をもろにやってくれています。清々しいくらいに「きっとこんな感じだった偉人たち」が大勢出てきて、知ってる偉人が出てくるたびに「おおっ」と謎の興奮があります。
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『マンチェスター・バイ・ザ・シー』贖罪のための自傷は誰かを救うことになるか

そりゃそうなるわ。と思うには十分すぎるほどの痛ましい過去を知ることになります。ですが、私はそれでもこの男は自分を罰しすぎているという憤りを感じずにはいられませんでした。この男の塞ぎ具合がどうにも見ていて痛々しいのです。リー・チャンドラーは人とのコミュニケーションを一切断ってしまっている。その理由は映画の中盤に明らかになります。ここではネタバレになりますので控えますが、こんな経験があれば、誰だってふさぎ込むというような経験です。そして、さらにリー・チャンドラーを苦しめるのが、誰も俺を罰してくれないということなのです。ならば自分で自分を罰するしかないという意識のもと、彼は自分で自分を罰し続けている男なのです。
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『ゲット・アウト』あなたも私もこれに囚われている

白人と黒人のアメリカ社会におけるどうしても埋められない溝がテーマです。逆差別。被差別へのアンチテーゼ。アメリカでは黒人は道を歩いているだけで逮捕されてしまう。それが普通。本作でも別に運転していたわけじゃないのに免許証を確認させられたりしています。「黒人というだけでなんでこんなに差別されなきゃいけないんだ」そんな黒人の自らの不遇さ、アドバンテージを持つ側としての側面がラストで逆転する。そんな映画です。
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『レディ・プレイヤー1』おれはガンダムでいく

初っ端から主人公が乗っている車は『バック・トゥ・ザ・フューチャー』のデロリアンだし、ヒロインの乗るバイクは『AKIRA』の金田バイクです。『マッドマックス』シリーズのV8インターセプターも出ていました。『フェリスはある朝突然に』や『ブレックファーストクラブ』のジョン・ヒューズ監督の作品のうんちくなどもサラッと語られたりして、誰がこのネタわかるの?というマニアックなものもあったりでオマージュ探しだけで相当楽しいです。
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『スーパーサイズ・ミー』マクドナルドを30日毎日食べると人はどうなるのか

作品の監督であるモーガン・スパーロック自身が、1日に3回・30日間、マクドナルドのファストフードだけを食べ続けたらどうなるか?を記録したドキュメンタリー映画。結論から言って、30日間の挑戦後、モーガン・スパーロックはかなり太り、血液検査の結果が最悪になりました。脂肪肝寸前までいっていますし、尿酸値のレベルもかなり高くなり、痛風の危険もありました。アメリカ人の食生活にこそ問題あり。アメリカ人の食生活そのものを根本的に変えないと、なかなかこの問題はマクドナルドだけに責任を転嫁しても変わりそうにないです。アメリカ人の肥満率は近年でも過去最悪となっているようで、1999-2000年には30.5%だった割合は、2007-2008年には33.7%、2015-2016年には過去最悪の水準をさら
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『プリシラ』砂漠と三人のドラァグ・クイーン

余計なシーン多い?よくわからないところで、何度も衣装を着替えてショーのようなことをする姿に幻滅しました。なんでここでまたその衣装を着てくる必要が?と思ってしまうだけで、よくわからないシーンの応酬に疲れました。カルト的人気もあったり、名作とも言われているようなので、なんだかちょっと非難しづらい空気ではありますが、率直にクソ退屈な映画でした。あまり感想も思いつきません。
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『甲鉄城のカバネリ 海門決戦』映像美。です

劇場版というだけあって映像が綺麗です。アニメもしっかり動く、動く。アクションシーンの見ごたえはたっぷりです。アニメ版のカバネリにあった重厚感、機械感は本作にもきっちり反映されています。カバネリの良さはひとえにこの「機械がずっしり動いている感じ」「鉄の塊が重厚感を持って動く」という部分にあると思っています。今作でもその全力の重み描写といいますか、蒸気機関やダクトやホースで繋がれた重たい感じの重機械群がゴリゴリと動いている感じを堪能できて、非常に満足できました。アニメで描かれる蒸気機関などが重厚感を持って動き回るさまってのはどうしてこう熱い感じになるんでしょうかね。甲鉄城も蒸気機関車でできていて、機関士の侑那
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『青天の霹靂』 掘り出し物みつけた

シンプルでわかりやすい。だからこそ胸に迫るものがありました。ラストの夕焼けの河原のシーンはこの美しい夕焼けは偶然を利用したのか?タイミング待ってたのか?非常に気に
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『スプライス』モンスターホラーと思いきや・・・

まさしくマッドサイエンティストです。自分の卵子を使って遺伝子操作で生み出した人間に近しいけど、人間とは違う、別の生き物。ドレン。そのドレンと科学者夫婦の関係性とその末路を描いた映画です。その妻の方にはなにやら被虐待歴がある(を匂わすシーンがある)ということがわかります。その虐待を受けてきた妻は、虐待の連鎖をするかのようにドレンに虐待を行うのです。ドレンの可愛がっていた猫を取り上げる。かと思えば気まぐれに返す。ドレンの毒針を私に歯向かったという理由で切除する。数えればもっとあると思いますが、思い出すだけでも、これらの(もはや実験とはなんの関係もない)単なる虐待と言っていい事例をエルサ(サラ・ポーリー)は繰り返すのです。虐待されてきた自分と重ねるように。
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『三度目の殺人』三度目に殺されたのは誰?

『三度目の殺人』を見ました。是枝裕和監督作品とは思えぬ、監督の作品の中でも異色作でした。ある程度のネタバレとともに以下感想書いてみます。 『三度目の殺人』 勝つことを第一目標に掲げる弁護士の重盛(福山雅治)は、殺人の前科があ.....
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